約 4,804,099 件
https://w.atwiki.jp/brave_frontier/pages/2.html
トップページ 基本情報 属性とは タイプとは 合成とは スパークとは ブレイブバーストとは オーバーキルとは 攻略情報 データベース ユニット図鑑(No.1~100) ユニット図鑑(No.101~200) ユニット図鑑(No.201~238) アイテム図鑑 クエスト情報 リンク appbank ファミ通 ブレイブフロンティアアンテナ 更新履歴 取得中です。 ここを編集
https://w.atwiki.jp/wiki6_kata/pages/67.html
一 覗いた先は暗闇だった。少女は手探りでハンド・ライトを見つけ出し、スイッチを入れた。もはや暗闇でなくなった収納の中で、少女は記憶を探り始めた。 日本では珍しいアップライト型の掃除機を持ち上げたところに、それはあった。小さな台だが十分届くだろう。ハンド・ライトを脇にはさみ、両手でしっかりとそれを抱えて、ゆっくりと足を進める。ドアはまだ影も見えない。少女は生まれて初めて、自宅の廊下の長さを意識した。それでも、進むことをやめる気持ちはなかった。 だいじょうぶ。きっと神様が味方してくれる。何といっても、今日は特別な夜なのだから。 二 真っ暗で誰もいないリビングに、時を刻む音だけが響いていた。時刻はもう午後七時を回っている。急がなくてはいけない。 ツリーの組み立ては済んでいる。足りないものは一つだけ。カーペットの上に灯りを滑らせて、金色の輝きを探す。空き箱と包装紙の山の中から、掌ほどもある星を拾い上げると、少女はツリーに目を向けた。 一呼吸し、右足を持ち上げ、少しずつ踏み台の上に体重を移していく。左足で床を強く蹴り、くるむように台を抱える。揺れはすぐに収まった。手の中の感触を確かめながら、ゆっくりと体を持ち上げる。ふだんなら天井が見えたのだろう。しかし、今日は違う。少女が目にするのは、果てのない星空だ。 二年前のクリスマスに、彼女は魔法使いになった。父がくれた黒い魔法の珠。それがあれば、ボタン一つで家の中は宇宙に変わる。家族三人で星々を数えながら過ごした奇跡の夜を、彼女は今でも鮮明に思い出すことができた。 眼前のひときわ目立つ星は、シリウス。Wの形をした星々は、カシオペア座。東の地平線に見える星の群れは、プレアデス。父と同じ名前を持った星。 時計の音が、聞こえた。 一度目を閉じて、息を止める。ゆっくり吐き出す。また吸って、吐き出す。針が刻んだ音に耳をすます。一つ。二つ。三つ。目蓋の裏の光が消えたことを確認してから、少女は再び目を開けた。今の彼女はツリーよりも背が高い。軽く身を乗り出して、その頂に星を結びつけた。 ――完成だ。 三 時を刻む音だけが、少女に世界が停まっていないことを教えてくれる。八時だ。 50インチのプラズマテレビの下で、ハードディスク・レコーダーが小さなうなり声を上げたのを、彼女は聞き逃さなかった。今年出荷された、父の会社の新商品だ。動いているか不安になるくらい静かだと、テレビでお笑い芸人が言っていた。それが冗談だと彼女は知っていた。その機械は父の代わりに、母の出演する番組を一年中追いかけていた。 音に促されるように、少女はテレビを点けた。シリウスよりも眩しい光が、少女の顔を照らす。いつもの安っぽい音楽の後に聞こえてくる、いつもの母の声。遠いのに、近い音。近いのに、とても遠い声。よそ行きのおかしな声と感じていたはずの声。それが『いつもの声』になったのは、一体いつのことだったか。 チャンネルを変える。画面を覆う母の姿は一瞬で消え、黒い街灯に照らされたロンドンの下町に入れ替わった。『クリスマス・キャロル』。一目でわかった。去年と同じ番組だ。 去年の今日は、一日中テレビを観ていた。いい子にしていれば、クリスマスには奇跡が起こる。その日、テレビが教えてくれた。今年の自分はいい子にしていた。言いつけを破ったことはない。留守番は慣れたものだし、買い物も一人で行ける。運動会に急に行けなくなったと言われたときだって泣かなかった。もちろん自分は、あの可哀そうなティムではないけれど。足が悪いわけでもないし、お金がないわけでもないけれど。けれどそれでも、奇跡が起こるこの日を、一年もの間待ち望んで来たのだ。 ドアのチャイムが鳴る。クリスマスの精霊がやって来た。 四 目が覚める。眠っていたようだ。あわてて時計を見ると、午後十時。頭を振って、眠りに就く前のことを思い出す。 訪ねてきたのは宅配便のおじさんだった。雪で遅い時間になってしまってすまないと、謝られてしまった。キッチンの引き出しから取り出したハンコを、送り主の名前を見ないようにしながら押す。別れ際の「メリー・クリスマス」。待っていた言葉をくれたのは、顔も知らないおじさんだった。少女はその日初めて、声を上げて泣いた。 午後十一時。また泣き出したくなる気持ちを抑えて、少女は食卓へ向かった。灯りはもう必要ない。星空の下で、少女はケーキの蓋を開けた。いちごとチョコレートで彩られた真っ白な生クリームのケーキ。薄暗い食卓の上で、それだけが確かな色を持っていた。少女はキャンドルを取り出し、メレンゲで出来たサンタを避けるようにしながら、白い世界を次々と侵していく。家族と同じ数だけ伸びたキャンドルを見て、少女は微笑んだ。椅子の上で立ち上がり、父の手つきを思い出しながらマッチを擦ると、鈍い輝きが誰もいない食卓を照らし出した。赤。青。黄。色づき始めた三本のキャンドルが、今度こそ奇跡を呼び起こす。 指先の熱を堪えて、少女は赤色のキャンドルに火を灯した。明るい光の中に現れた、シャンメリーの瓶。中央の大皿にはロースト・ターキーが王様のように鎮座している。山盛りのジンジャー・ブレッドは甘い匂いで周囲を満たし、彼女を懐かしい景色で包み込んだ。 匂いが消えた。食卓の上の料理も消え失せ、少女は再び暗闇に包み込まれた。今や少女を照らすものは、星々のか細い光だけだ。 もう一度マッチを擦り、青色のキャンドルに火を灯す。光を取り戻した世界の中心を貫くのは、少女が飾り付けたクリスマス・ツリー。その頂からは金色の星が少女を見下ろしている。その真下には、朝から出かけたっきりの父の姿があった。 少女は歌い出したくなる気持ちを抑えるために、宅配便の包みへ視線をやる。最後のキャンドルに火を灯そうと、少女はマッチ箱に右手を差し入れた。 マッチ箱を見つめる。手の甲が隠れるくらいまで指を送り込んで、奥を探る。添えた左手を離し、右手を軽く振ると、箱は吸い付くようにその動きを追いかけてくる。右手を抜き、箱を目の高さまで持ち上げる。何もない。膝をついて、床の上を手で探る。ハンド・ライトのことは忘れていた。 時計の針がうるさい。午後十二時三十分前。時計は少女の願いに構うことなく、今日という時間を終わらせようとしていた。 五 午前零時。凍りついた時間の中で、最後の火が消えた。ケーキは涙で滲んで見えない。星の名前も思い出せない。輝くものは全て消え失せ、取り戻すことはできそうにない。少女は遂に暗闇に飲み込まれた。 動くことをやめた世界で、電話の音だけが鳴り響いている。
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/54160.html
【検索用 ちゃんねるとうろくよろしくおねかいします 登録タグ 2023年 NEUTRINO VOICEPEAK YouTubeミリオン達成曲 ずんだもん ち ココアシガレットP 曲 曲た 東北きりたん 殿堂入り】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:GYARI(ココアシガレットP) 作曲:GYARI(ココアシガレットP) 編曲:GYARI(ココアシガレットP) 動画:GYARI(ココアシガレットP) 3Dとか:Unreal Engine、アセットたくさん、mixamo 唄:ずんだもん(NEUTRINO,VOICEPEAK)、東北きりたん(NEUTRINO,VOICEPEAK) 曲紹介 (ずんだもんは)初投稿です。「チャンネル登録よろしくお願いします」って普段あまり言わないのでここで一生分言っておきます。 曲名:『チャンネル登録よろしくお願いします(ちゃんねるとうろくよろしくおねがいします) GYARI氏(ココアシガレットP)によるずんだもんオリジナル曲。 歌詞 (動画より書き起こし) はじめまして! ぼくはずんだの妖精 ずんだもん! ZUNDA! 配信活動ってやつを初めてみたいのだ おまえら! チャンネル登録 よろしくお願いします! ZUNDA! ZUNZUNZUNDA! 何をすればいいのか考えてみる みんなが見てみたいことやってみる ありきたりじゃ見てもらえないから ぼくのパワーで強化効果(バフ)をかけ盛り上げる 準備は完了 完璧な計画 必要なもんは少しの勇気だけ 刮目せよ 伝説の始まり いくぞやるぞホントにいくぞやるやる あっあ〜 チャチャ チャンネル登録 チャンネル登録 よろしくお願いします なのだ 高評価 拡散 いいね よろしくお願いします なのだ さあということで今回はこの企画 与えられたミッションを成し遂げる 熟練の技 巧みな身のこなしで 百パーセント 実力を発揮する ぼくの手から零れ落ちないように 一人残さず救いあげて見せる 慌てず騒がず落ちちちちついて いくぞやるぞ一気にまとめガバーっと あっあ〜 チャチャ チャンネル登録 チャンネル登録 よろしくお願いします なのだ 高評価 拡散 いいね よろしくお願いします なのだ さあということで今回はコラボレーション 対戦よろしくお願いします お願いします ぼくの強さ見せつけて理解らせる ボコボッコにして あのちょ あのえ あの あっあ〜 チャチャ チャンネル登録 ※きりたんを チャンネル登録 ※きりたんを よろしくお願いします とーほく 高評価 ※きりたんを 拡散 いいね ※きりたんを よろしくお願いします たんぽ〜 さあということで 今回はこの企画 洗礼された無駄のない走りで 誰より速く 美しく華麗に進んで〜 チャチャ チャンネル登録 チャンネル登録 よろしくお願いします なのだ 高評価 拡散 いいね よろしくお願いします なのだ おはようございま〜す ということで 今回は寝起きドッキリをするのだ 只今の時刻は午前5時半なのだ いまぼくはきりたんの部屋の前に来ているのだ 寝ているところを直撃して 寝ぼけたきりたんを大公開してやるのだw あられもない姿が見れるかもしれないのだwww みんな準備はいいか? いくぞやるぞいくぞやるぞ はっわ〜 チャチャ チャンネル登録 やめろー チャンネル登録 するなー やめろー よろしくお願いします なのだ 高評価 やめろー 拡散 いいね するなー やめろー よろしくお願いします なのだ 面白かったら 楽しかったら 応援よろしくお願いします (Tohoku Chorus Time) たまに辛いこともあるけれど 見てくれる人がいる限り ぼくたちは歩いてく だから おまえらの支援 待ってるぜ! チャチャ チャンネル登録 チャンネル登録 よろしくお願いします 高評価 拡散 いいね よろしくお願いします もっと!チャンネル登録 チャンネル登録 もっと!チャンネル登録 チャンネル登録 いつも見てくれて ありがとね なのだ これからもどうぞ 末永くどうぞ 宜しくお願い致します なのだ ZUNDA! ZUNZUNZUNDA! ZUNDA! ZUNZUNZUNDA! 今日という記念日を忘れないように 誕生日に設定しておくのだ あ〜 + 色分け歌詞 色分け:東北きりたん、ずんだもん、両方 はじめまして! ぼくはずんだの妖精 ずんだもん! ZUNDA! 配信活動ってやつを初めてみたいのだ おまえら! チャンネル登録 よろしくお願いします! ZUNDA! ZUNZUNZUNDA! 何をすればいいか考えてみる みんなが見てみたいことやってみる ありきたりじゃ見てもらえないから ぼくのパワーで強化効果(バフ)をかけ盛り上げる 準備は完了 完璧な計画 必要なもんは少しの勇気だけ 刮目せよ 伝説の始まり いくぞやるぞホントにいくぞやるやる あっあ〜 チャチャ チャンネル登録 チャンネル登録 よろしくお願いします なのだ 高評価 拡散 いいね よろしくお願いします なのだ さあということで今回はこの企画 与えられたミッションを成し遂げる 熟練の技 巧みな身のこなしで 百パーセント 実力を発揮する ぼくの手から零れ落ちないように 一人残さず救いあげて見せる 慌てず騒がず落ちちちちついて いくぞやるぞ一気にまとめガバーっと あっあ〜 チャチャ チャンネル登録 チャンネル登録 よろしくお願いします なのだ 高評価 拡散 いいね よろしくお願いします なのだ さあということで今回はコラボレーション 対戦よろしくお願いします お願いします ぼくの強さ見せつけて理解らせる ボコボッコにして あのちょ あのえ あの あっあ〜 チャチャ チャンネル登録 ※きりたんを チャンネル登録 ※きりたんを よろしくお願いします とーほく 高評価 ※きりたんを 拡散 いいね ※きりたんを よろしくお願いします たんぽ〜 さあということで 今回はこの企画 洗礼された無駄のない走りで 誰より速く 美しく華麗に進んで〜 チャチャ チャンネル登録 チャンネル登録 よろしくお願いします なのだ 高評価 拡散 いいね よろしくお願いします なのだ おはようございま〜す ということで 今回は寝起きドッキリをするのだ 只今の時刻は午前5時半なのだ いまぼくはきりたんの部屋の前に来ているのだ 寝ているところを直撃して 寝ぼけたきりたんを大公開してやるのだw あられもない姿が見れるかもしれないのだwww みんな準備はいいか? いくぞやるぞいくぞやるぞ はっわ〜 チャチャ チャンネル登録 やめろー チャンネル登録 するなー やめろー よろしくお願いします なのだ 高評価 やめろー 拡散 いいね するなー やめろー よろしくお願いします なのだ 面白かったら 楽しかったら 応援よろしくお願いします (Tohoku Chorus Time) たまに辛いこともあるけれど 見てくれる人がいる限り ぼくたちは歩いてく だから おまえらの支援 待ってるぜ! チャチャ チャンネル登録 チャンネル登録 よろしくお願いします 高評価 拡散 いいね よろしくお願いします もっと!チャンネル登録 チャンネル登録 もっと!チャンネル登録 チャンネル登録 いつも見てくれて ありがとね なのだ これからもどうぞ 末永くどうぞ 宜しくお願い致します なのだ ZUNDA! ZUNZUNZUNDA! ZUNDA! ZUNZUNZUNDA! 今日という記念日を忘れないように 誕生日に設定しておくのだ あ〜 コメント 笑笑笑 -- キノコ (2024-06-25 22 02 08) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/moeruamin/pages/44.html
- 今年も宜しくお願いします。 もう今更ビアーンですが、寒中見舞いを申し上げまっす! 昨年の年末はもうお坊さん走りまくりで 日記とかいいつつまた 季記に格下げを喰らってしまったmoeruamin日記です。 結局書けてても11月、12月は moettenaiamin日記になってたことでしょう。 それはなぜかと申しますと! 燃えろの方ではご報告済みですが私のパソコンが故障してしまったのです。 それだけならもう少し簡単に済んだような気がするのですが 修理を頼んだところがなんだかちんぷんかんぷんな事をしてくれる所で 色々時間がかかってしまったのでした。 裏技を使って神竜イベントに参加してみたり こっそりイベントをしてみたりと一応moeってるじゃないかって 自分でツッコミをいれてみよう。 そんなわけで、新年にちなんで燃えろのイベントレポなどを ちょっと更新してみたりしました。 まとめて見てみるとこんなに私はイベントやってたのかと驚きですね。 というわけで、今年もどうぞ宜しくお願いします。 戻る コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tibadematuri/pages/14.html
情報をください>< 下記の学校の【校舎の有無または使用されていないか】【最寄駅と徒歩でどれくらいかかるか】を近所の方は教えてくださいorz 大学の方は何市にあるかもおしえてくれると助かります;; 千葉県立柏北高等学校 千葉県立柏西高等学校 千葉県立葛南工業高等学校 千葉県立流山中央高等学校 千葉県立流山東高等学校 千葉県立野田高等学校 千葉大学工業短期大学部 千葉短期大学 他にも使用されていない廃校を知っている方がいましたらご連絡くださると喜びますw tibadematuri@yahoo.co.jpまたは2chスレッドか掲示板までお願いします!!
https://w.atwiki.jp/sheepon/pages/40.html
2009年8月8日に開催された「アカペリンピック in とよおか vol.7」において、 トップバッターを務めたsheeponのリーダー・けーたが ステージ後のインタビューの際に叫んだ精一杯のひとこと。 ※このイベントでは観客も審査に参加する形式になっており、 投票用紙の代わりに一人一個の飴が配られていた。 つまりニュアンスとしては「清き一票をお願いします」とほぼ同じ。 確か女子高生4人組の"TEAM非常階段"さんも同じようなコメントを残し、 こちらは見事に優勝された。おめでとうございます。
https://w.atwiki.jp/wiki4_annkafe/pages/35.html
現在、paint_bbsプラグインはご利用いただけません。
https://w.atwiki.jp/tetegogakkyoku/pages/576.html
これからもよろしくお願いします これからもよろしくおねがいします【登録タグ 「囚人」 傭兵 声劇 復讐者 白無常 芸者 黄衣の王 黒無常】 nana-music.com 台本作成 雪乃 参加キャラクター 【サバイバー】 傭兵 「囚人」 【ハンター】 芸者 復讐者 白無常 黒無常 黄衣の王 台本 白無常「さて、六ヶ月と言う長い様で短い時間の中、私達は様々な歌を歌ってきましたね。最後に荘園主から、私達のユニットについて紹介をしてくれ、とのお達しが来ていますよ」 黒無常「ててご!は、聴いて下さっている皆様からのリクエストを募集している、所謂リクエスト型の非公式第五人格ユニットだ!」 傭兵「基本的にどんな楽曲でもリクエスト可能だが、音源が無い曲や、キャストの都合で出せない場合もある。」 囚人「声劇や、作曲者のツアー型のリクエストも可能って聞いてる。君のリクエスト、待っているよ」 黄衣の王「ててご!リクエストコミュニティ、と言う物がある。臆さず来るが良い、さすれば、我らは必ず応えよう。後は気長に待てば良い。何時か何かしらの形で、必ず出るであろうな」 傭兵「基本の音源投稿は土日。イベントごととかあれば、まあ随時投稿って形になってる」 復讐者「……400個以上の音源があるから、きっと気に入る曲、好きだった曲が必ずあるだろう。是非、一度聴いてみてほしい」 芸者「はぁふあにばぁさりぃを迎えられたのも、ひとえに皆様のお陰です。これからもててご!を宜しくお願い致します」
https://w.atwiki.jp/wiki6_kata/pages/66.html
この玩具のような列車がふうふう息を切らしてよじのぼっているのは、ヒマラヤ連峰のはしっこに続く、それ程標高のない――また有名でもない――とある山だった。はるか昔、このあたりで採れる紅茶の葉を目当てにしたイギリス人たちが鉄道を通し、ついでのことに、この辺鄙な土地にある、この国にしては比較的ゆるやかな登りでのぼりつける山頂に保養所やら療養所やらを開いた。当時はそれなりに人が訪れて栄えたものの、現在ではすっかりさびれはてている。気軽な旅行の目的地にするにはあまりにもヨーロッパから離れすぎているし、いまどき探検行に出ようとするものもおらず、第一この登山列車の沿線から上れる位置には、シェルパを雇ってのぼるような高峰はなかった。ジープを使ってもっと北まで入り込まなければ、このあたりに有名な山はないのだ。大戦前ののんびりした時代に、本国から放り出されて植民地にひまをもてあまして死ぬほど退屈している金持ち連中くらいしか、わざわざこんな辺鄙な場所で休暇をすごそうという変わり者がそれほど多いはずがなかった。 ウゴリーノは、昔から休暇のたびに多少行き慣れていた山歩きを、この機会にすこし本格的にやってみようと思って、便の少ない不便な鉄道を延々と乗り継ぎ、このインドの山奥までやってきたのだった。たった一人で、暇はあるけれども金はなく、またヒマラヤの高峰を制覇するには程遠い素人のウゴリーノは、なんということもなくただ友人がこれもアジアへ旅行したさいの心覚えに教えてくれたこの路線の名前をたよりにここにやってきたのだった。友人の言う辺鄙で不便で退屈だという目的地は、ウゴリーノの今の心にぴったりかなっていた。彼はまず何よりも、日常の環境から遠く離れて、退屈と言うことをしてみたかった。若い彼の両頬は健康そうに日焼けして輝いていたが、心中はもう少し複雑だった。考えねばならぬことは多く、日常の雑事に気をとられずに、一人になることが今は必要だった。この休暇に山歩きを目的にしているのも、これは彼の貧乏根性と言うべきで、本当は登山などしてもしなくてもよく、本当は旅そのものが目的の旅、日常から離れることを目的とした旅なのである。 ウゴリーノはぼうっとカップをもてあそびながら、もう一方の手で、金茶の巻き毛に取り巻かれた額を小さく掻いた。彼の前には、三ヶ月、少なく見積もっても二ヶ月という時間が開けていた。これほど長い期間を何もせず過ごすのは、ウゴリーノには初めてのことだった。はっきりした予定というほどのものは何もなく、ただ例の何となくぼんやりとした目的地があるばかりだった。気が向かなければ、直ぐに引き返して他の国に出向いてもいいし、別に山など登らなくても誰もかまいはしない。 旅に出てから四日という時間は、ウゴリーノを既にきまりきった長年の習慣から切り離し、妙に高揚した気分にさせていた。ましてや故郷からこれほど離れた異国の地に来ていれば。長い移動に感じる筈の疲労も、若く頑健なウゴリーノにはそれほどのことでもなく、むしろ旅の高揚を更に持ち上げるのに役立った。インドはすべての点で、彼の知っているいかなる場所とも異なっていた。それが面白くもあったし、少々疲れもしたが、これから先の旅程を考えると思い煩うべき数々の事柄にもかかわらず、妙に心は踊った。 汽車は汽笛をぴいっと鳴らしながら原住民の集落を横切り、ウゴリーノはまた窓枠にぶつかるカップを押さえた。古ぼけた車体はもうだいぶんがたが来ていて、床のワニスなどはもうとっくの昔にはげ落ちている。ウゴリーノの座る二人がけの座席は、もうひとつ、同じ形の座席と向かい合わせになっていた。座面は、元は赤いびろうどだったものがすっかり毛がすりきれ日差しに色あせて、今は白茶けたなんとも言いがたい色になっている。窓枠はがたがた鳴る重い鉄枠で、ふちに近いところが茶色っぽく変色して全体にくすんだ、分厚い透明ガラスがはめこまれていた。ウゴリーノがカップと文庫本を放り出しているテーブルも、黒い鋳鉄に木板を嵌め込んだものだった。こちらはニスがはげるどころか、どうやら木の芯が腐っているようで、黒っぽい辛気な色をして表面はささくれていた。 実に実に、百年以上前にイギリス人たちがこの鉄道を敷いた時以来、この客車は部品一つ取り替えられていないに違いない。ウゴリーノは足下に置いた大きな荷物の上に足を載せなおしながら、呆れたような、感心したような面持ちで、ぐらついている窓から外を見下ろした。当然冷房などあるはずのない車内の、むっとする熱気を逃がすために、車内の窓はほとんどが開け放たれている。時折あらわれる短い隧道をくぐる度に、黒煙が窓から入ってきて閉口する。既にウゴリーノの日によく灼けた顔は、幾分か煤で薄汚れているようだった。 恐ろしいほどの狭軌の鉄道は、今では数も少なくなった、原始的な機関車に引っ張られていた。玩具のような小さなタンクに、やたらせわしげに煤混じりの煙を吐き出す短い煙突をせせこましく押し込めた、ウゴリーノの見たこともないような古い型の機関車が、三両ほど繋がれたこれも玩具のような客車を、ぽうぽうと煙を威勢良く吐き出しながら、のんびりとした調子で引っ張っていく。ウゴリーノの乗っているのは一等で、これは彼の他には退役軍人らしき老人とその連れの老婦人が乗っているきりでがらんとしていたが、後ろに繋がれている二両の三等客車は、それなりに人が詰め込まれていた。大声でがやがやとなにかしゃべっている黒い顔の家族やら、窓から身を乗り出して、道を行く知り合いに何事か怒鳴っている近隣の農夫らが、賑わしく元気よく、天井の低い客車にひしめき合っている。 大体この国は人が多すぎる。ウゴリーノはまたぼんやりと思い、黒煙を吐き出す前方に向けていた目を、周囲の風物に向け直した。汽車は山間部の細い道を走っていた。山岳鉄道を通す技術がまだ十分でなかった時分、イギリス人達は随分と工夫して、この狭軌鉄道を元からある山道の上に通したらしい。こんな山の上にもいくつもの集落があり、かなり多くの人間がそこで日々の生活を営んでいた。登山列車の軌道は人々と山道を共有している以上、錆びたレールは、汽車の通らない時間には人間や山羊の引く荷車を載せたり、車輪つきの荷台で遊ぶ子供等のすべり台になったりしているものらしい。今もひっきりなしに鳴らす汽笛を聞いて、枕木の上に敷いた筵をみすぼらしい商品ごと抱えあげて脇にのけるのにおおわらわな老人がはるか向こうに見える。一日一本の汽車が走るその横を、荷車に大量の荷を積んだ老婆がこともなげな顔をしててくてくと登っていく。目も眩む高さの崖っぷちにへばりつくように建てた小屋に、何をしているのかきせるをふかしながらのんびりと座り込んでいる痩せた男がいる。頭の上に壷を載せた女たちが列車と行き違う。わっと叫びながら子供たちが列車を追い越して、道の端にある大岩によじ登って機関車の男たちに駄賃をねだる。 その道の向こうは遙かな絶景だった。カトマンズの高地が遙か彼方に白く空と溶け合い、切り立った尾根は永遠の氷河を載せて、アジアの激しい太陽に高々ときらめく。こんな彼方を走る汽車の窓からでも認められる大きく裂けたクレバスの黒い淵。空の青よりなお青い、宝玉のように輝く聖なる湖。白々と輝く山肌に埋め込まれたトルコ石は、太陽の輝きを地上に映したように燦々と輝いていた。低速で走る汽車は、狭く赤錆の浮いた線路の直ぐ脇に生える、小さな珍しい花の花弁に触れることさえ許してくれる。窓の外から聞こえてくるがやがやと人のしゃべり合う声と相まって、この光景はウゴリーノに異国に、彼が生まれ育ったヨーロッパから遙かに遠く離れたアジアの地、旧約にうたわれたガンガーの岸辺に来ているのだという感慨を深く抱かせた。
https://w.atwiki.jp/goron/pages/214.html
お願いします♪◆SKMlSPfKqUは、ギコっぽいぽい一般の住民である。